3Dプリンター ってなに? #4 粉末焼結造形 ( SLS ) 編
粉末焼結造形方式(SLS)ってなに?
こんにちは、この度は WHITEFLAG 3D公式ブログへお越しいただきありがとうございます。
本日のテーマは連載4回目となる” 3Dプリンター ってなに?”となり、4回目の今回は初回に紹介した粉末焼結造形方式( SLS )についてお届けいたします。
このブログをお読みいただいている方々の中には”そんなことは知っている!技術的な話が聞きたい!”といった方もいらっしゃるかもしれませんが、本連載では初心に帰り、” 3Dプリンター ってなに?”をお届けいたします。
バックナンバーはこちらよりどうぞ。
3Dプリンターの方式を解説した 3Dプリンターって何? #1はこちらから!
粉末焼結造形方式( SLS )について
3Dプリンターを検討したことがある方でも粉末焼結造形方式(以下SLS)を検討したことがある方は少ないのではないでしょうか。粉末焼結造形方式は、造形エリアに敷き詰めた金属やプラスチック等の粉末を高出力のレーザーで焼き固めて造形します。3Dプリンターが一般化した2023年1月現在でもSLS方式の3Dプリンターは比較的本体サイズが大きく、一般家庭に設置するのは難しい大きさと言えるでしょう。
ですが、このSLS方式にはFDM、DLP、SLAと比較して圧倒的なメリットが存在します。それは金属が扱えること。粉末を高出力のレーザーで焼き固めるということは、焼き固める場所の温度が使用したい金属の融点を超えれば金属粉末を使用して造形することも可能なのです。
*ほかの方式でも後からキャスト(鋳造)することで金属でできた出力品を製造することはできます。
粉末焼結造形方式の歴史
粉末焼結造形方式の普及
粉末焼結造形方式の特許が失効し、多くのメーカーが製品世の中に送り出したSLS方式 3Dプリンターですが、機器サイズが大きいことや、家庭用として普及するにはいまだ価格が高い(安価なFormlabs Fuse1等でもおよそ300万円)ことから、今後の技術革新に期待といったところです。
また、粉末焼結造形方式の欠点として造形後、サンドブラスト等で造形物をきれいにする必要があることも、一般への普及が難しい一因かもしれません。
3Dプリンターを所有したいと思った時、SLS方式は難しいかもしれませんがSLS方式に近い高精細な造形ができる光造形方式や、金属造形を行いたい場合はFDM方式にてキャスト向けフィラメントを利用することも良い選択かもしれません。
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