Creality Ender 3 V2 おすすめ アップグレード ( Z軸 、 エクストルーダー 編)
ご挨拶
こんにちは、この度は WHITEFLAG 3D公式ブログへお越しいただきありがとうございます。
本日のテーマは連載” 3Dプリンター ってなに?”から広げ、おすすめ3Dプリンターにて取り上げた3Dプリンターをベースとしながら3DプリンターのTipsをお届けいたします。
第2回の今回は前回に引き続き Creality Ender 3 V2 のZ軸、エクストルーダーについて、本体の購入と同時に追加するのがおすすめなアップグレードパーツのご紹介です。
アップグレードパーツ
なぜ、せっかく買った3Dプリンターを最初からカスタムするのか。確かに箱から出して、説明書通りに組み立てればプリントはできます。ですが、快適なプリントとは言えず、謎のもじゃもじゃを生成することも多いでしょう。そこでWHITEFLAG 3Dではある程度のカスタムを最初のプリントを行う前に行う方が良いと考えています。
前回ではベッド周りのアップグレードをご紹介しました。もちろん、レベリングセンサーと高さ調節ばねの交換のみである程度快適なプリントは可能になります。今回はさらにステップアップし、よりきれいな印刷ができるようになるためのTipsとなります。
Z軸デュアル化
Ender 3 シリーズの安価なモデルはノズルを高さ方向に動かすZ軸モーターが片側にしかなく、どうしてもノズルが動くX方向の軸が斜めになってしまうなどの症状を抱えていることが多いです。もちろん、この状態でも印刷は可能ですが、Z軸のモーターを左右両方に取り付け動かすことでX軸が斜めになることを防止、より良いプリント品質へつながります。
必須ではないですがご予算に余裕ができたときなどに追加すると良いでしょう。
送りギアメタル化
純正状態では樹脂ベースの部品となっている送り出しギア、長期間の使用やカーボンファイバー入りフィラメントの使用等により破損してしまったり、圧力が足りなくなり正常にフィラメントが押し出せなくなる等のトラブルが起きます。
トラブルが起きる前に、ご予算に余裕があれば交換してしまうのが良いでしょう。
ダイレクトエクストルーダー化
Ender 3 系の多く(S1, S1 Proは除く)はフィラメントを送るモーターとフィラメントを溶かすノズルがチューブで結ばれ、離れた場所に存在しています。この方式を”ボーデン式”と言い、可動部を軽くできる、メンテナンスが楽等メリットがある為安価な3Dプリンターで良く採用されています。
ですが、この”ボーデン式”はある程度以上のプリントクオリティを求めた場合、フィラメントの糸引きや垂れ等、モーターとノズルが離れていることが原因で起きるトラブルに悩まされることになります。
そこで登場するのがノズルの上にモーターを配置する”ダイレクトエクストルーダー”方式。高級機や Ender 3 S1等でも採用され、良好なプリント品質を実現します。
Ender 3系では有志が作成したパーツ(リンク)を使用し、ボーデン式からダイレクトエクストルーダーに変更することが可能です。
費用も掛からずできるので、印刷品質をより良くしたい!等があれば試してみるべきでしょう。
Z軸のモーター及びメタル押出機でおよそ8,000円で追加することであなたの3Dプリンターで出力するプリント品の品質が大きく改善されることでしょう。本体価格数万円のプリンターに8,000円の出費は頭が痛いかもしれませんが、間違いなくその価値を感じて頂けるはずです。